予防歯科
『虫歯や歯周病が悪化してから歯医者に行く』という方が多いようですが、虫歯は治療しても永久に持つわけではありません。
例えば、統計的には「歯の詰めもの」の寿命は約5年とされています。
そのためやりかえるための治療を繰り返し、次第に大切な歯を失うことになってしまうのです。
何も治療されていない自分の歯を残すことに勝る治療法はありません。
健康な歯をいつまでも残すために、大切な歯を削らないのが予防歯科です。歯周病も同様に予防が大切なのです。
  • 予防歯科の目的は『お口の健康を生涯維持し、美しい歯を育てる』ことです。
    小さなお子様であれば、虫歯が1本もないお口の環境をつくることが可能ですし、成人の場合、治療した部分の再発予防、新たな虫歯、歯周病の進行、口臭、歯の汚れを防ぐことができます。

    残念ながら、毎日きちんと歯磨きをしているつもりでも、セルフケアでは、虫歯の原因となるバイオフィルムやお茶・コーヒー・タバコなどの汚れを完全には落とすことはできません。
    正しいセルフケアに加え、定期的なプロのケアがあなたの将来の口腔環境を守り、自然で美しい歯を育てるのです。

  • 左の図からお分かりのように、欧米では虫歯や歯周病にならないため積極的に歯科医院を活用しています。
    日本人が持つ歯科医院のイメージは、「歯が痛くなったら行くところ」ですが、欧米の予防歯科先進国では『虫歯や歯周病にならないため、健康で美しい歯のお手入れに利用するところ』という考えです。
    結果、グラフにあるように70歳での平均残存歯数に大きな差が出ています。
    歯は一度失うと二度と生えてくることはありません。
    ずっと健康な自分の歯で美味しくごはんを食べたい方は、今から予防歯科を始めましょう。

     
     
    予防歯科では、口腔内のチェック、虫歯・歯周病の検査、定期清掃、歯磨きや食生活の指導、唾液やかみ合わせの検査などを行います。
     
    また予防歯科は、虫歯や歯周病などの予防だけが目的と考えられがちですが、最近では、単に虫歯や歯周病にならないようにするというだけでなくて、病気の進行に応じた処置も含めて、口腔内全体の健康度を増進していきます。
    当院でも修復した部位の疾患の再発や、その他、口腔内の諸問題の予防とコントロールの必要性に目を配るようにしております。